未来への投資?過去へのご褒美
「シンニホン」という本を読んだ。
すごいおもしろ話だったので要約してみた。
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日本は90年の半ばまでのGDPはアメリカについで2位だった。
その理由は、トヨタやSONYといった日本企業が世界を席巻していたからだ。
しかし、95年からはITが爆発した、
そして日本はその時代に取り残されてしまった。
日本は単純にITの波に乗り遅れたのか?
違う。
世界はものづくりの時代から情報と新技術の時代に変わったのだ。
ビッグデータ×AIの時代に入ったがゆえに
なぜなら、その時代は
"最初に勝ったものが勝ち続ける先行者利益の高い時代"なのだ。
例えば、Googleでみんなが検索すれば、その分データがたまり
広告とかもうまく当てられるようになる。
情報を集めるのがビッグデータ、皆に興味のあるものを届けるのがAI
これはいわば2つで1つなのだ。
この変化はイギリスで起こった産業革命と同じくらいの革命が起きたのだ。
そして現在アメリカ・中国・インド・韓国はこの時代をまくっている。
これは国家を上げてIT企業をバックアップしからだ。
ならば時代に取り残された日本はもう巻き返せないのか?
そんなことはない。
そしてテレビや電話、自動車などができた。
つまり電気や蒸気機関の発見が応用されたのだ。
そして日本はこの応用に強い。
日本は、"0から1"を生み出すのは苦手だが
"1から10や100"にするのが得意な国なのだ。
そして現代は情報と新技術の"0から1"になったタイミングだ。
つまりここからは日本が得意な"1から10や100"にする時代が来るのだ。
日本開発ではないがUberEatsもこの応用の一つだ。
GoogleMapを利用して位置がわかり、決済サービスで現金を払う必要がなくなる
つまり様々なプラットフォームを集結させて一つのサービスを作る時代が来るのだ。
ならば日本は今後どうしたらいいのか?
まずは意識改革が必要だ。
・国内需要ではなく世界規模で考える
・ベテラン中心ではなく、若手中心で考える
・データ×AIの応用のものづくり
では何を応用すればよいのか?
それは90年代に世界を席巻していた
"自動車・家電・建築・ロボット"産業とデータを活用するのが必要になる。
それと、漫画などのイマジネーションが必要になる。
ドラえもんの世界は昔は妄想だと思われていたが
現在ではそれに似たものが現実になっているのだ。
そういった漫画や映画などで鍛えた想像力・妄想力を発揮する必要がある。
"妄想の力と日本の技術"を掛け合わせる必要があるのだ。
そして次に、国家予算の配分の見直しが必要になる。
現在の日本では100兆円くらいの国家予算がある。
その内訳がごっそり社会保障費と医療費に持っていかれている。
つまり国家功労者と引退者に手厚く支払われている。
"若者を犠牲にする国に未来はない"というマルケルスの発言なども引用している。
そして予算を見直して、"教育費、研究開発費"にお金を少し割り振る必要がある。
今後必要になるであろう人材像を把握し、それに見合った教育をしていかなければならない。時代は変わっているのに教育は変わらないのはおかしいのだ。
研究開発費では1位のアメリカと中国で1.3倍の差がある。
そして日本と中国では3.7倍の差があるのだ。
こんな状況下でどんな開発できるのか、
現状日本は、"未来の投資ではなく、過去へのご褒美にお金を使っているのだ"
医療費を全く無くせと言っているのではなく。
無駄を削り、少しの割合を未来へ投資するだけで、大きく変わるのだ。
なので我々はこういったことをしてくれる政治家を選ぶ必要がある。
そしてそのために若者が選挙に行き、
若者の票が集まるようなマニフェストを掲げさせる必要があるのだ。
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以上が「シンニホン」の要約である。
要約と言えるほど短くまとめられた気はしないが
気になる人は目を通して考えてみてほしい。
2020/05/24